「ミッキー吉野音楽哲学」  2013年10月20日(日)

2013年10月20日、アダチ音研10周年のスペシャルイベントとして企画された、「ミッキー吉野音楽哲学」日本ポピュラーミュージック界のレジェンドであるミッキー吉野氏を迎え、氏の音楽人生とその哲学を、作編曲技塾インストラクター吉川琢也とのディスカッション形式で語って頂きました。またイベント参加者の質問全てに対し、一人ひとり丁寧にお答え頂きました。
参加者の方々も最初は緊張している様子でしたが、ミッキー吉野氏の様々な話や演奏などに触れ、次第に和やかな雰囲気となっていきました。
哲学と言える氏の考えに触れ、自分の質問に回答をもらえた事で参加者の皆様にも非常に満足いただけたイベントでした。

ミッキー吉野スペシャルインタビュー


 
 
Q:
本日はお疲れ様でした、まずは今回のイベントを終えての感想をお聞かせください。
 
ミッキー吉野:
一言で言うと今回のイベントは面白かったね。アダチ音研は大きすぎず、小さすぎず、色々なものがちょうどよく同居している。その雰囲気は音楽によく合っていて、それを今回のイベント内容からも感じたね。
 
Q:
受講生の印象はどう感じましたか?
 
ミッキー吉野:
みんな真面目だよね。さっき言ったアダチ音研の話に通じるけど道場、稽古場的な雰囲気だね。基本、つまりベースが大事なんだよね。受講生と話してみてしっかりしたカリキュラムでちゃんと学んでいるんだろうなと感じたよ。
また、プロになりたい人から趣味で音楽を楽しんでやってる人まで年代に関わらず色々な人がいて、みんな同じように向上心があるのがとても良いと思ったね。
 
 
Q:
ミッキー吉野さんが考える良い音楽教育とはどんなものですか?

ミッキー吉野:
片方ではその人のいいところを伸ばしてあげて、もう片方では何でもできるようにしてあげることじゃないかな。
教えるっていうよりも持っているもの、知っているものを伝えて導いてあげる。これが基本じゃないですかね。
プロのミュージシャンでも知らない事の多い人はいる。アダチ音研はそういう人達にとってもふさわしい場所だよね。
 
Q:
プロになるための心構えをお聞かせください。
 
ミッキー吉野:
プロってものは商業的なものだからね。一応プロっていうと職業だからさ、職業としての厳しさはあるよね。心構えもあると思うけど、まずはトレーニングを積まなくてはいけない。そしてそのあと、つまりどういうミュージシャンになりたいのかがイメージ出来る事。
大切なのは自分のスタイルを持つ事だと思う。
そして「本当の知性」というのを身につけてもらいたい。
「本当の知性」とは優しさ、デリカシーだと思う。人の音を聴く、相手を思いやるということがより良い音楽に繋がるのだと僕は考えるね。
 
 
Q:
趣味としての音楽についてどうお考えになりますか?
ミッキー吉野:
Artには「Life」のArtと「Living」のArtがあって、趣味での創造の追求はプロを超えるものだと僕は思うんだよね。
超アマチュアと言うのかな、その趣味の追求はとても素晴らしいと思うし、それを成し得る環境があるというのはいいよね。
 
 

Q:
ありがとうございます、それでは最後に受講生にメッセージをお願いします。
ミッキー吉野:
まずは先生の言う事を聞きなさいって事だね(笑)
そして一番言いたい事は「やり続けてくれ!」って事。
音楽はやればやるほど良くなるものだし、ちゃんと続ければ良い事が必ずある。音楽は裏切らないからね。それが今みんなに一番伝えたいことかな。
 
 
Q:
本日はありがとうございました。
ミッキー吉野:
こちらこそどうもありがとう。

「楽曲におけるドラムアレンジ」  2011年5月22日(日)

2011年5月22日、NYより新井田孝則氏をアダチ音研作編曲技塾に迎え開催された「楽曲におけるドラムアレンジ」作編曲技塾インストラクター吉川琢也が製作した楽曲に、新井田孝則が目の前でドラムをレコーディング。ドラマーは楽曲のどこに注目し、どう考え、どのようにプレイするのか?叩き分け、グルーブなどドラマー独自の発想や考え方、ドラムアレンジについて新井田孝則氏に徹底解説して頂きました。
 
参加者の方からは他に例を見ないかなり独創的な内容とご好評をいただき、充実したイベントとなりました。

 新井田孝則スペシャルインタビュー

吉川:
本日はお疲れ様でした。
 
新井田:
お疲れ様でした。
 
吉川:
今日のイベントはレコーディングにおけるドラムアレンジに焦点をあてたなかなかないものだったと思いますが、実際にやられていかがでしたか?
 
新井田:
すっごい楽しかったです。色々なイベントをやってきましたが、これほど斬新な企画は初めてでした。アレンジだけではなく実際にレコーディングして解説するって、やっている方も緊張感ありましたね(笑)
 
吉川:
イベントの中でも話されてましたがアレンジャーに必要なものは何でしょうか?

新井田:
日本でもアメリカでも上手いプレイヤーはたくさんいますが、ジャズであったりロックであったりファンクであったりなど、皆得意なスタイルを持っています。
なので楽曲の制作だけではなく、実際に演奏するプレイヤーの得意な部分を引き出せる様なアレンジを心がけること、楽曲のスタイルに合うプレイヤーを選ぶこともとても重要ですね。
 
吉川:
なるほど、プレイヤーによってグルーヴの出し方がそれぞれ違うということになるんですね。
では新井田さんにとってグルーヴの出し方とは何ですか?
 
新井田:
これは実際に演奏する場合でもコンピューターで打ち込む場合でも同じですが、タイムを前後にコントロールさせるだけでなく、それ以前に音の出し方(ダイナミクスによる音色の変化)がとても重要なんです。
音の出し方がしっかり選べるなら、それだけ充分グルーヴに影響させることが出来るんですよ。
 
吉川:
打ち込む場合でもグルーヴを出すにはまず音をしっかり選ぶということで、その次にタイムコントロールということですね。
ではグルーヴとタイムコントロールについてはどのように考えますか?

新井田:
ドラムの場合で考えますが、例えばスネアの2拍目、4拍目だけレイドバック(オンビートより少し遅らせることによりグルーヴ感を出すタイムコントロール)させるという言葉をよく耳にしますが、スネアだけレイドバックしても違うんですよ。ドラムはコンビネーションなのでバスドラやスネアとかの全部の絡みがレイドバック感に繋がるんですよ。
さらに一緒に演奏するプレイヤーによっても自分のタイムコントロールが変わりますよ。
 
吉川:
それは面白いですね。結局個人のグルーヴよりもバンドでのグルーヴの出し方が重要なんですね。
 
新井田:
はい。これはグルーヴに限らず音楽理論もそうですが、感覚的に感じ取れるということが重要だと思います。感じ取れれば自分が今どんなグルーヴを出そうか、どんなリズムを出していこうか、どんな音楽にしていこうかという方向性が決まってきますので。
 
吉川:
そうなるとドラマーでも音楽理論を知っていた方が良いですね。

新井田:
音楽理論が先走っては駄目ですが、勿論フィールを感じ取るためには理解していた方が効果的ですね。音楽理論を知ることは重要だし絶対に勉強しなければならないです。
 
吉川:
最後にアダチ音研受講生に一言お願いします。
 
新井田:
アダチ音研は本当に斬新で素晴らしい学校だと思います。マニュアルにとらわれずに、受講生一人一人のことを思って音楽の真の部分を教えている学校です。その真の部分をしっかり身に付け頑張って下さい。
 
吉川:
今日はありがとうございました。
 
新井田:
こちらこそありがとうございました。

「グルーヴクリニック」  2009年5月2日(土)

特別講師に、日本を代表するベーシスト石川俊介(ex.聖飢魔Ⅱ)氏をお迎えし、
アンサンブルにおけるグルーヴとは何か?いかにしてグルーヴを生み出すのか? 
実際にバンド形式で演奏しながらコンビネーショングルーヴ術を徹底的に追及しました。
 
石川氏の人柄と、ポイントをおさえた解りやすいレクチャーで、参加者はアンサンブルグルーヴの “楽しさ”、“難しさ”、“奥深さ” を体験しました。
 

 石川俊介スペシャルインタビュー

西:
クリニックお疲れ様でした。
石川:
お疲れ様でした。
 
西:
今回は「グルーヴクリニック」というタイトルで、ギター、ベース、ドラムの3リズムでの
アンサンブル法をレクチャーして頂きましたが、実際にクリニックをやられていかがでしたか?
 
石川:
グルーヴというのは言葉で説明するのはとても難しいですよね。ましてや、お互いのコンビネーションの事を言葉で表すのは大変ですが、今回は実際にギター、ベース、ドラムを演奏する人が集まって、テキストと音を出しながら両方向からレクチャーできたので、解りやすくスムーズに進められて良かったですね。
グルーヴやアンサンブルの話は、ベーシストに聞いてほしい話もあれば、ドラマーやギタリストに聞いてほしい内容もあるので、それが一時に伝えられて、お互いに相手が何を考え、何に気を付けて演奏しているかを理解できるというのもとても有意義だったと思います。
 

西:
今回参加した受講生たちはいかがでしたか?
もし、アドバイスなどもあればお願いします。
石川:
みなさん思った以上に良いプレイをしていましたね。
楽器を演奏するという意識をちゃんと持っているし、「今よりもっと上達するにはどうしたらいいんだろう?」
という向上心を感じました。
それから、これは全パートに言える事ですが、
今後、更にグルーヴやアンサンブルを追求していく為にも、“リズム力”を更に鍛えていくと、もっともっと音楽に
対する幅が出ると思いますよ。
 
 
西:
“リズム力”をもっと身に付けるとアンサンブルやグルーヴの幅ができるというのは、今回参加できなかった生徒さんたちも参考になるアドバイスですね。有難う御座います。
さて、
今回のイベントのタイトルが「グルーヴクリニック」だった訳ですが、
石川さんにとって“グルーヴ”とは何でしょうか?
石川:
これは言葉で伝えるのは難しいんですが・・・(笑)
僕にとってのグルーヴとは、音楽というものを埋め尽くしているモノなんですよね。
果物に例えるなら、実であり果汁。栄養も旨味も含んだとても重要なモノだと思います。
 

西:
なるほど。栄養の詰まった果肉であるという訳ですね。
では、更に大きな意味で、石川さんにとって“音楽”とは何でしょうか?
石川:
僕にとっての音楽とは、「後戻りできないもの」ですね。
どう向き合って、どうつき合っていくか。結局は自分と向き合う事なんですよね。
いくら上手く演奏して、見ている人にそう思わせても、最終的には自分と向き合うんです。
誤魔化しがきかない、その自分を納得させる行為ですよね。音楽を続けていくってことは・・・。
 
 

西:
最後に受講生へのメッセージをお願いします。
石川:
時代時代によって音楽のあり方や感じ方は違ってくるものですが、「音楽をやろう」という
きっかけをくれるのはやはり音楽で、その衝撃はずっと心に残っているし、それが励みになり、目標になり、支えになるんだと思います。
もし、まだそんな衝撃を受けたことがない人は、早くその経験をしてほしいと思いますね。
「誰かのライブを見た」でもいいし、「自分で演奏していて感じた」でもいい。
とにかくそのビビビっとくる感覚を覚えてほしいと思います。
きっと、それがあなたの音楽を続ける原動力になると思いますよ。
 
 
西:
今日は本当に有難う御座いました。
石川:
こちらこそ、有難う御座いました。

トモ藤田&BLUE FUNK with Funky Friends イベント 2008年5月25日(日)

2008年5月25日開催された、トモ藤田&BLUE FUNKとアダチ音研受講生が演奏するライブ・イベント!バークリー音楽大学・教授陣(トモ藤田氏、ラリーフィン氏、アンソニーヴィッティ氏)と共演し、その後アドバイスをして頂くという画期的なイベントでした。夜の部ではトモ藤田&BLUE FUNKのバンドライブもあり、参加者全員の興奮と熱気が立ち込める、とても意義のあるイベントになりました。